判定結果
当社で、ブルガダ症候群の心電図の持ち主の営業K君をVLP検査してみました。
実は、毎年実施する会社の健診で発見されました。営業のK君ですが、ブルガダ症候群なのだそうです。VLPをとらない理由はありません。早速検査をしてみることにしました。今回はフランク誘導で測りました。VLPの結果(右記表参照)は、(-)と判定されました。
測定値 | 陽性判定基準 | |||
---|---|---|---|---|
全心拍数 | 376 | |||
計測拍数 | 373 | |||
RMS40(Last 40ms) | 108 | μV | < | 20(-) |
LAS40(under 40 μV) | 30 | ms | > | 39(-) |
f - QRS | 90 | >= | 120(-) | |
ノイズレベル | 0.35 | μV |
2004年のブルガダ心電図の治療指針によると、営業K君は薬剤不要 ということで、営業に益々頑張れるということがわかりました。
患者さまに高額な金額負担をかけることなく判定ができることは、喜ばれる検査ではないだろうかと思います。 もしかしたら患者さまの中にVLPが(+)の方が潜んでいらっしゃる可能性は?

Brugada型心電図を示す例の指導・治療指針
(池田隆徳:第68回日本循環器学会特別企画、Meet the Expert、2004)