Mac で心電計を動かしてみました。

仮想マシン「VMWare Fusion」「Parallels Desktop for Mac」を使用して、
「ECG-Explorer500」を起動してみる!

今日、PCをベースにした医療機器はたくさんありますが、OSはWindowsを使っているものがほとんどです。
そこで、最近「i-phone」や「i-pad」などでも話題となっているApple社の「Mac」で心電計が動けば素晴らしいと思い、Mac初心者の私が、Mac OSでの「心電計ソフトECG-Explorer500」の起動に挑戦してみました。
しかしながら、ECG-Explorer500(以後500)は、Windows専用ソフトウェアです。そして、残念ながら、500は今のところMac版開発の予定はありません。
そのため、Macで500を動かすためには、まずはMac上でWindowsを起動させる必要があります。
調べてみたところ、現在、Mac上でWindowsを稼働させる方法は、大きく分けて2つあります。
1つ目は、「Bootcamp」を使用することです。今のところBootcampは、WindowsをネイティブとしてMacで起動させる唯一の方法ですが、Window OSに直接ブートする必要があり、この間は(Windows OSを終了してMac OSで再ブートするまで)Mac OSにはアクセスできません。
2つ目の方法は、「VMWare Fusion」や「Parallels Desktop for Mac」などの、仮想化テクノロジーを使用し、Windows OSを1つの仮想マシンとしてMac OSと同時に稼働させる方法です。この方法を使えば、Mac OSを使用しながらWindowsを動かすことができます。
せっかくMacを使用するので、Mac OSが同時に使用できる環境の方が良いと思い、今回は仮想マシン「VMWare Fusion」と「Parallels Desktop for Mac」で500を起動させ、動作の検証と、両ソフトの比較を行いました。

まずは、VMWare Fusionからやってみました。

今回使用したMacマシンは「MacBook Pro」
動作環境
Intel Core2Duo 2.66GHz 4GBメモリ
320GBハードディスク
Mac OSX
VMWare Fusionのバージョン 3.1.2。
インストールするゲストOS Windows 7 Professional 32bit

さっそくVMWare Fusionを、MacBook Proにインストールしました。特にトラブルもなく、さっくりとインストールは終了。これで、Mac上にWindows を起動することとができるようになりました。
そして、32bit版Windows7を起動させ、仮想Windows上に500をインストール。これもトラブルなくインストールが終了。さて、ソフトを起動しようと思い、アイコンをクリックしました。
あれ!? ソフトが起動しない・・・
エラーメッセージが表示され、起動しません。すぐに問題は、分かりました。500を起動させるためにはUSBのセキュリティーキーが必要なのですが、そのセキュリティーキーのドライバがインストールされていませんでした。凡ミスです・・・
すぐにドライバをインストールし、セキュリティーキーを仮想ソフト(windows側)に認識させて、もう一度アイコンをクリックすると・・・
やった!ソフトが起動しました!しかし、まだ安心はできません。ソフトが起動しただけです。次に心電アンプのUSBを接続しました。もちろん心電アンプのドライバはインストール済みです。心電アンプを仮想ソフトに認識させ、電極をシミュレータ(疑似波形をテストパターンとして出力する機械)にセットし、検査の開始ボタンを押しました。すると・・・
お見事!心電図波形が表示されました!!

フルスクリーンモード

波形の再生も、特にぎこちない訳でもなく、滑らかで問題ないように見えます。とうとうMacで、心電計が動いたのです!全ての動作に問題がないことを確認しました。
やりました!VMWare Fusionを使用すれば、500を起動させ、動作させることは可能だということが分かりました。

シングルモードで開くと
ユニティで開くと

共に、画面の下部(V6誘導)が表示されなかったので、フルスクリーンモードで使用されることをお勧めします。

Parallels

さて、続いては、Parallels Desktop for Macを試してみました。
まずはソフトのインストール、VMWare fusionの時と同じMacBook Proにインストールしました。
ソフトのバージョンは、6 Build 6.0.11822。OSは同じく、Windows 7 Professional 32bit。
全く問題なくインストール完了。
同じように、32bit版Windows 7を起動させ、仮想Windowsマシンに500をインストールし、セキュリティーキーと心電アンプのドライバのインストールも忘れずに行いました。ここまでは、何の問題もなく、完了です。そして、電極をシミュレータにセットし、検査開始ボタンを押すと・・・
波形が表示されました!フル画面は当然問題なし。

Modalityで開きました。問題ありません。
ウィンドウモード。問題ありません。

Coherence で開くと 画面下部(V6誘導)が表示できません。

Windowsを、Mac OS上にウインドウで表示させるモードもあるので、この機能を使用すれば、Macのデスクトップ上にWindowsのアプリが起動しているように見えます。(心電計では必要ないかも!?でもなんとなくお洒落です。)

USBデバイスの検出について

Windowsが起動すると、セキュリティキーと心電アンプを認識させる必要があります。

Parallels の場合
VM Fussion の場合

両方とも、Windowsの方に接続をしてください。

総評
パラレルとフュージョンのどちらを選択されても、問題ないと考えます。先生のお好みの方をお選びください。仮想マシンなので、搭載メモリーは多い方が安定します。今後、バージョンアップによる検証を引き続き行います。またレポートさせて頂きます。

医療機器事業部
小山 創